マクロ生物学徒の備忘録

某国立大で進化生態学を学ぶポンコツ研究者の備忘録

PATHを通す方法|mac OS Xの場合

PATHを通すとは?

こちらを参照に。

「PATHを通す」ってどういうこと? - マクロ生物学徒の備忘録

 

流れ

ざっくりとした流れは以下の通りである。

・パスを通すべきディレクトリの場所を取得する

・.bash_profileを好きなテキストエディタで開く

・文を付け加えて上書き保存

・再ログインする

順を追って解説する

 

パスを通すべきディレクトリの場所を取得する

まず、コマンドの意味が書いてあるファイルを探す。

コマンドの意味が書いてあるファイルは、Finderでみると黒い四角に緑の文字で「exec」と書かれたファイル。

ファイル名がそのままターミナルで打ち込むコマンドになる。拡張子はない。

インストールしたソフトウェアのディレクトリの中に[bin]という名前のディレクトリがあったら、おそらくその中にあるはず。

 

そのファイルがあるディレクトリにパスを通さなければならない。

たとえば、

【フォルダ1】の中に【フォルダ2】があって、

【フォルダ2】の中にコマンドのファイルがある場合、

必ず【フォルダ2】にパスを通す必要がある。

【フォルダ1】にパスを通しても、コマンドは使えるようにならない。

 

パスを通すべきディレクトリが見つかったら、その場所の「住所」を取得する必要がある。

一番、確実なのは、ターミナルでそのディレクトリに移動して、

pwd

と打ち込むと「住所」が表示される。

この「住所」コピーしよう。

これで、パスを通すべきディレクトリの場所を取得できた。

 

.bash_profileを好きなテキストエディタで開く

.bash_profileというファイルは、ユーザーログインの時にコンピューターが参照するファイル。

ログイン時にコンピューターがこのファイルをみて、「あ、ここにパスを通せばいいのね」と判断してくれる。

ホームディレクトリにあるが、隠しファイルになっているので、普通FInderでは見えない。

※もし、なければ作る必要がある。ファイル名は必ず「.bash_profile」にすること。

 

ここでは、デフォルトで入っているテキストエディタのnanoを使って、ターミナル上で開くコマンドを紹介する。

nano ~/.bash_profile

※もし、なくても勝手に作ってくれる

 

文を付け加えて上書き保存

nanoは直感的に操作できるはず。

場所は基本的にはどこでもいいので、以下の一文を付け加えよう。

PATH=$PATH:"Users/○○/△△/□□"

※Users/○○/△△/□□は、さっきコピーした「住所」

おわったら

[control]+x

保存するか聞かれるので

y

最後に

[Enter]

を押しておしまい。

 

 

打ち込んだ文の意味は

PATHという変数に、もともとPATHに入っていたものと、"Users/○○/△△/□□"をくっつけたものを代入しろ

という意味になる。

例えば、もともと/usr/local/binにパスが通っていた場合、

PATH = "/usr/local/bin" + "Users/○○/△△/□□"

という感じ。

 

ちなみに、

PATH=$PATH:"Users/○○/△△/□□"

の代わりに

PATH="Users/○○/△△/□□":$PATH

とやってもほとんど問題ないが、地味に違う。

何が違うかというとパスの優先度が違ってくる。

このへんは、また後日。

 

再ログイン

画面左上のAppleマークからログアウト・再ログインする。

再起動する必要はない。

再ログインしたら、ちゃんとパスが通っているか確認しよう。

echo $PATH

で、さっき追加した「住所」が表示されれば成功。

 

おわりに

通常はインストール時にデフォルトでパスが通っているディレクトリに実行ファイルをコピーしているので、インストールのたびにそこにパスを通したりする必要はない。

ただ、インストールする権限がないとき、こちらでパスを通してやる必要が出てくる。

そういうときは、自由にいじれるところにインストール用のディレクトリを作り、毎回そのディレクトリを指定してインストールしてやればよい。

そうすれば、パスを通すのは最初の1回だけで、2回め以降はパスを通す過程を省けるのでとてもラク。

ディレクトリを指定してインストールする方法は、また後日。